2022年3月2日にセカンドフルアルバム”それは、魔法”をリリースしたサトウトモミによるアルバム収録曲それぞれのセルフレビューです。
アルバムについてはこちらの特設ページをご覧ください。
01.NEW LIFE
途方もないくらい悲しくなったり辛くなったとしても、一寸先は光。惨めな気持ちのまんま部屋に閉じこもってるくらいなら、いっそのこと開き直って、私はここにいるよって、思い切り叫んでみれば良い。これ以上悪くなんてならない。とても怖いかもしれないけど、大丈夫なものです。意外と。
02. まるで魔法
早朝散歩にハマっていたことがありました。大きめの公園の中をぐるぐる歩き回っていたら、何度も何度も同じ男性とすれ違ったんです。上下青いジャージを着たおじさま。それとは反対に、1回きりの出会いだった人もいます。
人生って、いつも目の前にはいくつかのドアが用意されていて、瞬時にどのドアを開けるか決めているような気がしています。出会うべき人とは、何かの理由で何度も出会う。出会わなくても良い人とは、二度と出会わない。
ある朝、散歩中に見知らぬ男性と何回もすれ違った理由は、この「まるで魔法」という曲を作るため。
03. 彼女になりたい
数年前ラジオ番組をやっていて、「リスナーさんからお題を頂いて曲を作る」という企画をやっていました。「夏の砂浜」というお題から出来上がった曲です。
仲良しグループでの海合宿。
気になるあの人には、かわいい彼女がいる。
夏の夜の砂浜にて、みんなで花火で盛り上がった後、突然2人きりに。
「キミの彼女になりたい。今夜だけでも。」
…という大妄想。
ちなみに、イントロで聞こえる蝉の声は、夏休みの昼下がりの公園にて、坂出さんが録音して下さいました。子供たちのはしゃぐ声が途切れる瞬間を狙って、、、！
04. 声
周りの人たちの声、すごく気になるけどほんとはね、自分の声をもっともっと聞いてあげたい。今までよりほんのちょっとだけでも自分に優しくなれた時、幸せだなあ、生きてるなあっていう気持ちが湧き上がってきます。
05.静かにループ
私の曲はアップテンポなものが多いんですが、この曲は稀に見るスローテンポ。
どっしりと椅子に腰掛けて、目を瞑って自分に話しかけるような気持ちで歌詞が完成。
書き終えた時「あ、この曲には、たくさんのメロディーはいらないな。」って感じて、サビ以外は「語り」にしました。
06. アイラブユーでうめつくしたい
硬くなった体からフッと力が抜けた時、
何もかもが愛おしく思えました。
頭の中のごちゃごちゃした考えをポイと捨ててみた時、アイラブユーが生まれる！
07.あなたと目玉焼き
この曲も、ラジオ番組の中でリスナーさんから「目玉焼き」というお題を頂いて作りました。
新婚夫婦の、幸せな朝食風景。
トラックの後ろで聞こえている「カンカン」という音は、実際に卵を割る時の音をサンプリングして、ディストーションをかけたものです。スマホのボイスメモ機能を起動させて、片手で卵を割る音を録音。よくやった、私！
08.子ども
心の中に、頭をナデナデしてほしい子どもがいる。幼い頃、仲違いしてしまって、置き去りにされた小さな自分。大好きなお菓子を持って、2人でに出てみたらどうだろう。
そうだなあ、海とか、、いいなあ。
仲直りできたら、その子はあなたの1番の味方になってくれるはず。
09.苦楽楽楽楽
「苦」がひとつで、「楽」がよっつ。
生きていれば苦しむこともあるけど、楽しいことの方が絶対多いはず。
振り返って、苦しいことばかりを思い出してしまうのは、苦しいことの方が少ないから。
それだけ珍しくて、希少価値があるから覚えてる。
生きてきた経験ぜーーんぶが苦しいことならば、イチイチ事細かく辛かった思い出を覚えてるはずがない。
楽しかったことを思い出せないのは、それが当たり前になってるから。
10.ロマンチック乙女
恋する乙女たちへ、サトウトモミからの応援歌。
命短し恋せよ、ロマンチック乙女！